未来へつなぐ合唱の会

 (暫定サイトです)

会の趣旨(簡略版)

日本の合唱作品として世界に誇りうる名作であるにもかかわらず、演奏の機会が少ないため、このままでは歴史に埋もれてしまう心配がある作品に光をあて、実際に歌い、生の演奏を聴いてもらうことにより、未来へつなげていこうという取り組みを開始しました。日本の合唱文化を愛する皆様のご参加、ご来場を心よりお待ちしております。

                             代表 西岡茂樹

会の趣旨ロングバージョンはこちら


第二期の活動 (2024年5月~2025年3月)

演奏会日時::2025年3月9日(日曜日) 

会場:伊丹アイフォニックホール   開演14時

指揮:西岡茂樹 ピアノ:未定 チェロ:未定

曲目

「深山祖谷山」 柴田南雄作曲

詩の中の風景 I  混声合唱とチェロのための 一柳慧作曲

みるく世がやゆら  萩京子作曲

柴田南雄先生(1916~1996)は、古今東西のあらゆる音楽技法を熟知し、また大変な博学者でもあります。
生涯多くの合唱曲を作曲されましたが、そのすべてが独自の美学、世界観を持っています。

「深山祖谷山」(no.115)は、日本むらおこしセンターと新しい合唱音楽研究会の共催事業として委嘱され、1993年に初演されました。
四国の東祖谷山村を主な舞台とするシアターピースです。東祖谷山村は、平家の落人の里と言われ、深い山間にあり、かずら橋で有名です。
曲は、外来者による祖谷山の描写と祖谷山の人々じしんの語りと歌から構成されます。
四国ということで、平家物語の屋島の戦いの朗読劇や、壇ノ浦から送還されて出家した建礼門院が晩年を過ごした大原で詠んだとされる歌なども挿入され、一大スペクタクルのような壮大な作品です。
楽譜は未出版です。

一柳慧先生(1933~2022)は、現代音楽の騎手として前衛的な作品が多くありますが、「詩の中の風景 I 」は大阪のアマチュア合唱団であるローレル・エコーによる委嘱ということで、一柳作品らしい独特の音を含みながらも、アマチュア合唱団でも歌える平易さを兼ね備えた、とても貴重な作品です。
1:「森の若葉」、2:「天下末年-庶民考」、3:「原っぱ」、4:「太陽の光を提灯にして」の4曲からなり、3以外はチェロとの協奏となります。
ショットから出版されています。

「みるく世がやゆら」は、2017年の萩京子(1956~)さんの作品です。
2015年の沖縄全戦没者追悼式式典では、当時、与勝高校3年 知念捷さんが書いた詩「みるく世がやゆら」を朗読されました。
「みるく世がやゆら」とは、ヤマトの言葉で「今は、平和でしょうか」。戦後70年も経つのに、沖縄戦の悲惨は県民一人一人に重くのしかかっている現状への強い問いかけでした。
この朗読を聞かれた萩京子さんは、いたく感動し、「音楽樹」が主催する2017年の「八ヶ岳ミュージックセミナー」の委嘱曲として作曲・初演されました。
萩京子さんの作風は、簡潔明瞭、それでいて深く豊かな音楽が息づき、その美しい旋律の流れと多声部の曲の場合の繊細な和声は「萩サウンド」と称されるほど、独自で素晴らしいです。
この曲は金字塔的な作品ながら、残念なことに、詩の著作権の取り扱いが難しく、未出版です。
本会では、昨今の沖縄・南西諸島情勢、世界情勢を鑑みるにつけ、まさに今、歌い、そして未来へと歌い継いでいきたい名曲としてとりあげることとしました。

曲の詳細は上記の曲名のリンクをクリックしてください

合唱団員の募集

上記の貴重な名作を一緒に歌いませんか?
ご興味をもたれた方は、今すぐ、下記の事務局までお気軽にお問い合わせください。
3月までの練習日時や会場、楽譜、参加費など詳しくご案内します。
とりあえず、練習見学だけというのも大歓迎ですよ。

・練習指導:西岡茂樹

・月に1回程度、日曜日に大阪市内などで練習(既にスタートしています すぐにお問い合わせ下さい)

→ 詳しい練習日程と会場

・募集人員:40名(Sop,Alto,Ten,Bass 10名)程度

・パート練習はありませんので、各自で譜読みをすませて、ご参加ください。

・参加費および演奏会チケット販売のご協力をお願いします(学生優待あり)

→ 詳しい参加費および演奏会チケット販売のご協力

・詳細は下記までお問い合わせください。

「未来へつなぐ合唱の会」 事務局 清水英幸 E-mail: mirai.choir@gmail.com TEL:090-5960-9319

 


第一期の活動 (2023年5月~2024年3月)

演奏会日時::2024年3月3日(日曜日) 

会場:伊丹アイフォニックホール   開演14時

指揮:西岡茂樹 ピアノ:武知朋子 篠笛:土師あき子

曲目

合唱曲「無限曠野」 柴田南雄作曲

混声合唱と日本の横笛のための「春立つと」 柴田南雄作曲

混声合唱とピアノのための「未来へ」 一柳 慧作曲

柴田南雄先生(1916~1996)は、古今東西のあらゆる音楽技法を熟知し、また大変な博学者でもあります。
生涯多くの合唱曲を作曲されましたが、そのすべてが独自の美学、世界観を持っています。

「無限曠野」はロシアから日本という広域を舞台に、太古の世界から第二次世界大戦までの時空を、さまざまな詩人のテキストを組み合わせて展開する壮大な作品です。その中核は、シベリア抑留で亡くなった山本幡男さんの生き様と戦争への怒りにあります。映画「ラーゲリより愛を込めて」をご覧になった方は必聴です。

同じく、柴田先生の「春立つと」は、平安時代末期に編まれた歌謡集「梁塵秘抄」の歌に作曲されています。当時の人々の生き様や感情、風俗などが、篠笛の音とともに、現代に鮮やかに蘇ります。

一柳慧先生(1933~2022)は、現代音楽の騎手として前衛的な作品が多くありますが、「未来へ」は大阪大学混声合唱団からの委嘱ということもあり、一柳作品らしい独特の音を含みながらも、アマチュア合唱団でも歌える平易さを兼ね備えた、とても貴重な作品です。

曲の詳細は上記の曲名のリンクをクリックしてください

参考音源と歌詞

無限曠野  https://youtu.be/2XlaKDua3yU 

春立つと   https://youtu.be/3Gxz3Z3u8yI