オペラ「森は生きている」より

 ロシアの児童文学者、サムイル・マルシャーク(1887-1964)の原作をもとに、やはりオペラシアターこんにゃく座の芸術監督を務める林光氏がオペラにしたもの。1954年に俳優座で初演されて以来、今日まで、数え切れない程、上演されている。
吹雪が吹き荒れる大晦日の夜、わがままな幼い女王が4月に花開くマツユキ草をとってくるようにとの通達を出し、貧しい少女が継母に言いつけられて、森に探しに来る。そして、凍えそうになりながら森の中をさまよい歩くうちに、たき火を取り囲む12の月の精に出会い、彼らは娘のために森を一瞬にして4月に変えてしまうのだった・・・
本日はオペラのなかの大きな見せ場の一つである月の精が季節を春に早送りしてしまうこのシーンを取り出してご覧いただきたい。