第42回法関交歓演奏会 メッセージ


 

法関交歓演奏会の「今日的意味」

 2年前、東京で開催された法関交歓演奏会に、初めて客演指揮としてステージに立たせて頂きました。私が大学生だった頃、この法関を聴いて、特に田中信昭先生の指揮に大きな衝撃を受けたことが今日の私に繋がっていると言っても過言ではありません。私の指揮活動の原点の一つとも言えるこの法関交歓演奏会に、今回は関大グリーの音楽監督という主催者の立場で関わることができることは大きな喜びであります。

時代は移り、両団とも団員数は減っており、演奏にも、日々の運営にも多くの課題が生じています。今は、その中で、少人数の男声合唱としての新しい方向を懸命に模索している時期ではないかと思います。この演奏会を機に、その両団の模索をお互いに学び合い、明日への力としていくことが期待されます。それこそが、長い伝統のある法関交歓演奏会の今日的意味ではないかと思うのです。

ご来場の皆様にとっても、新しい萌芽が感じられる演奏会になることを祈ります。
最後に、今日の演奏会を迎えるにあたり、これまで団員と喧嘩しながら必死で受け入れ準備を進めてきました。とは言え、遠路お越しいただいた法政の皆様に対してはまだまだ至らぬ点も多々あろうかと思います。どうかご寛容の程、お願い申し上げます。共に力を合わせて、実り多き演奏会にしましょう!

関西大学グリークラブ 音楽監督 西岡茂樹